【重要】本文中、事前告知では「3.16発売」となっていましたが正式な発売日は「3.17」です。またamazonからご購入いただいた方のお手元に届くのはそれから2,3日かかるとのことです。ご迷惑をおかけしますがご了承下さい。

2012年3月16日、元俳優である黒田勇樹氏が初の著書 「非俳優生活 100days」 を 青土社から出版するという情報を聞きつけ早速我々は取材を敢行した。
出版社のリリースでは「28年間の人生のほとんどを俳 優として生きてきた人間が、一転、それを辞めると決意したとき、「非俳優」 としての彼にできることは何か? 「事務所との契約が切れ た。事実上の解雇だ」 からはじまる、笑いと焦燥と行動の100日間の全記録。黒田勇樹はいかに黒田勇樹を辞め、黒田勇樹となったのか ? ネットで注目された自作アニメ 『ウルフくんとうさぎさん』 の漫画版も収録。」とある。
小説なのかブログ本なのか、はたまたよ くある落ち目の芸能人が出す下らない暴露本の類なのか、そもそも黒田勇樹自身が今何をしているのか? 今回の取材が少しでもその深層に 迫る内容になれば幸いだ。



まずはこんな質問を投げかけてみた。
――「自 分で自分のインタビュー記事とか作ってて恥ずかしくないですか?」
黒田勇樹(以下、黒田)「だって誰も取材してくれないんだもん」
――「専用ページを作られた意図は?自分で文章にするだけならブログでやられれば良かったのではないですか?」
黒田「ブログ は音が鳴るからブラウザをすぐ閉じる人が多いので、きちんと読んでもらう為には別のページ作らなきゃ…と。」
――「インタビュア ーしている私も結局あなた、つまり黒田勇樹なわけですがこういった形をとられたのは何故ですか?」
黒田「真面目にやるの苦手なん ですがそろそろ真面目にの内容とか告知しないといけないと思って。 」
――「なかなかご苦労されているんですね(笑)」



――「youtubeやニコ ニコ動画に告知動画を作って上げていらっしゃいますね?」
黒田「はい、やはり最初にインターネットで注目していただいたきっかけ がツイッターや動画サイトだったのでまずはその人たちに出版のことを報せたいな、と作成しました。
自分では3パターンほど作ったの ですがその素材を使って別バージョンを作ってくれる方とかもいてとても嬉しいです。」

その他CM ver2 ver3 verなまこ ver其ノ貳

――「その 割りには再生数があまり伸びていないようですが?」
黒田「だからこうやってインタビュー記事とか自分で作ってるんじゃないですか !」
――「あぁ、そうでしたね、失礼しました(笑)動画の中で日付とともに原稿を読み上げていらっしゃいますがあれにはどのような 思いが?」
黒田「少しでも本に興味を持ってもらえるようなCMにしたいな、と思い朗読という形をとりました。日記をまとめたものな のでどこか1つの日付を読む、という選択肢もあったのですがあまりにも日々の日記の毛色が違いすぎて、どこか一部を抜き出して本全体の 雰囲気を伝えるのは難しいな、と。」
――「日々の日記の毛色が違いすぎるというのは具体的にどういうことでしょう?」
黒田「 今回のの元、というか殆ど原文のままなんですが、 その元になった日記というのがmixiで書いてた日記なんですね。勿論出版するなんて想像もしていなかったのでただ寂しさと虚無感を紛ら わすために数人の友達に向けて書いていたわけです。ひとに読ませるつもりではあったので、日ごとはそこそこ読める文章なのですが連続 してみるとエッセイの様であったり小説の様であったり、突然おとぎ話だったり…」
――「おとぎ話…?」
黒田「はい、なんか急 に酔っ払って、描いたらくがきにおはなしをつけはじめたりもしています。そういう日々のグラデーションがこうしてまとめてみると実に 効果的というか幻想的に見える部分もあるわけなんですけど、やはりそれを伝えるには本1冊かかるわけで30秒の動画で伝えるのは難しかっ たですね。」



――「幻想的(笑)そういったらくがきや 画像なども全て収録されているんですか?」
黒田「はい、4コマ漫画とか写真とかとにかく日記に載せていた画像は出来る限り掲載して います。また日記の中に僕の自作アニメウルフくんとうさぎさんの話が出てくるのですが、さすがにこれを「URL記載するからネットで調べ て見てみてね」というのはあまりにも本を買ってくれた方に失礼だと思い漫画版にリメイクし掲載しています。」
――「必死ですね」
黒田「はい…」
――「そこまで必死に を売ろうと思う原動力 はなんなんですか?」
黒田「ぶっちゃけお金ですね、の中でも触れて いますが結構な金額の借金があってこれから何をするにもまずはそこをリセットしてからだろう、と。 で、そういった中でただお金を稼ぐ んじゃなくて少しでも希望というか、なにかそういうものを人に伝えられればなと思っています。」
――「フリーターが飲んだくれて いる日記を読んで、希望…ですか…?」
黒田「その、なんというか、実際そのまんま、ホントにバイトしながら飲んだくれてるだけの 日記なんですがその端々に小さな小さな変化が訪れてくる。俳優を辞めることは決めていたけどその後何をするかを決めず道に迷っていた 自分がちょっとだけ、ほんのちょっとですけど足を前に出した瞬間というか。実際、何かが変わるときってそんなに劇的なことが起こるば かりではないんですよね。少しずつカタツムリみたいに前進していくこともあると思うんです。そうやってぼんやりと変わっていった、と いっても本当に小さな変化なんですがそういった感情の流れや心の変化を誰かに伝えることでその人が、あぁ、ゆっくりでもいいんだ、と か少しずつでも前に進みたいな、とかそういったことを感じてくれればいいな、と思ってるんです。」
――「ものすごく慎重に言葉を 選んでお話されていましたけど後半の、ゆっくりでいいとかそういう下りは全部自分に向けて言ってましたよね?」
黒田「(照)」
――「そもそも自分の日記を全国に公開とか、変態なんですか?」
黒田「はい」
――「マゾなんですか?」
黒田「はい」
――「かまってちゃんなんですか?」
黒田「はい…。」
――「まぁ、ひとりっこの上に初孫だから仕方ないですよね。日記にはか なりお婆様も登場されるようですが?」
黒田「はい、この当時あまりのお金のなさにお婆ちゃん家に逃げ込んでまして。だから日常の ベースはお婆ちゃんとの会話なんですね。働いても酒飲んでも女の子と遊んでも最後はお婆ちゃん家に帰るから。編集の方はこの時々出て くるお婆ちゃんとのやり取りを非常に気に入ってくださってるようです。」
――「今回の出版についてお婆様はなにか仰ってますか? 」
黒田「あぁ、を出すことについてはまだしっかり話してな いかも…。いや、出すとは言ったんですがどんな内容かとかはまだ全然言えてないですね。」
――「自分のセックスライフを綴った日 記を家族に見られるとか中々の羞恥プレイですよね?マゾなんですか?」
黒田「もう勘弁してください…。」



――「最後に読者の皆様に言っておきたいことは?」
黒田「そうですね、なんというか、そこそこ面 白いとおもうんですよ。mixiでも毎日コメントついてたし。」
――「え、それ本気でいってるんですか?」
黒田「あ…いや…まぁ 、1470円分損はさせない自信があります。購入を悩まれてる方は発売後色々な方の評価や感想が聞けると思うのでそういったものを聞かれ てからの購入でも全然遅くないと思ってます。今はネットが発達していてそういう情報も手に入れやすいし。こういう時代だからこそ、発 売してからが勝負かな、と。」
――「お、ハイパーメディアフリーターっぽい発言。」
黒田「あはは(笑)まぁ、あれですね、カッ コつけて言うなら『これはまだ僕がハイパーメディアフリーターになる前の物語』です。」
黒田「今も別に名乗ってるだけでハイパー メディアフリーターじゃないですよね?ハイパーメディアフリーターってなんなんですか?」
黒田「そこツッコまれると…。」
黒 田「本日は長時間にわたるインタビューにお付き合いいただきありがとうございました。」
黒田「いえいえ、こちらこそ。」
黒田 「ちなみに続編のご予定は?」
黒田「無いです、非常にわかりづらいですが僕の中ではきちんと完結している物語なので。」
黒田 「いや、わかりますよ。少なくとも僕には。」
黒田「そりゃぁね(笑)」

黒田勇樹著 「非俳優生活 100days」青土社より3月16日発 売予定。
(文・インタビュー 黒田勇樹)


【黒田勇樹著 「非俳優生活 100days」関連イベント】

■ 3/24 13:00〜 トークイベント&サイン会
の内容や出版の裏側について色々話したりサインしたりします

■3/24 20:00〜 キャプテン5(黒田出演は23時過ぎ予定)
自分のをランダムに開いて朗読したりちぎって食べ たりします

■自作ぽっぷ配布中
全国の書店さんもし良かったらダウンロードして勝手に使って下さい